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  • 執筆者の写真shunsuke masui

変化するために

「システム思考」という課題解決手法があります。


少し乱暴に説明すると、物事には「そう」なっている構造や関係性があって、そこを見にいかないと、本質的には課題解決できないよ、というようなイメージです。そして、そのシステム思考には「現在の結果を出すために、現状は最適化されている」という概念があります。


ビジネスでも人生でも、「いつまでたっても一向に状況が改善しない(変わらない)」ということがありますが、それはある意味当然で、その状況になるように現状が最適化されているからなのです。


つまり現在の状況(アウトプット)を変えるためには、リソース(インプット)の投入先や配分を変える必要がある、ということです。私たちの人生にあてはめれば、時間やお金、体力、やる気といった個々人のリソースの投入先、配分を変えなければ人生は変えられないということです。


人はよく新しいことを始められない理由として、「そんな時間はない」「そんなお金がどこにある」などと言います。これらの言い訳は、実は本質的に正しくて、前述のリソースは全て有限であることを物語っています。つまり今までやってきたことを一切に変えずに、何か新たなチャレンジをすることは無理な相談であり、新しいことを始めるためには「何をするか」の前に「何をやめるか」を決めなければならないということです。


私はそのことに気づいてから、無意識に続けていた、いろんなことをやめてきました。たいして見たくもないTVや動画を見ること、つきあいで呼ばれる飲み会、何も生み出さない定例会議、通勤時間、会社員であること、などなど。


一方で自分にとって大切と考える事柄は、先々まで時間を天引きして必ず実行するようにしています。大切でないことに埋もれて、大切なことができなくならないように。


お陰で、やりがいある仕事や、読書・趣味、家族との食事など、本当に大切と思えることに時間を使えている実感があります。


皆さんは、今の状況や環境を変えたい、変わりたい、と思うことはありますか?変えたいと思うことは第一歩ではありますが、変えるという「決意」だけでは、何も変わりません。具体的に行動を変える、そのためにはまず「やらないこと」を決めて実行することが重要なのです。


それ、あなたにとって本当に大切なことですか?

明日からやめてみませんか?

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